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2013-10-7 POKER II の所感

POKER II の所感

"在庫僅少" という魔の四文字に三度敗北を喫してメカニカル キーボードを買いました (古い携帯で撮っているもので記事中の写真が荒く暗いですがご勘弁)。

メカニカル キーボード POKER II の全体像の写真

profile ページでほざいていた Majestouch NINJA でも Vengeance K65 でもなく、ヲチモノさんの記事で存在を知ってから気になっていた POKER II の黒軸モデル。方向キーもファンクション キーも Delete, Insert キーの類も Fn キーの併用を要求してくる、某 Happy で Hacking なあの子みたいなキーボード。

初メカニカルの感想は「底打ちすると喧しいが、黒軸は抵抗が強いので撫でるように打てるならそこまで力は要らないし酷く煩くもない。跳ね返りが強いから連打もし易い」という語り尽くされている通りのものでした。少なくとも今迄使っていた CB-KB112U06 に比べれば静かで、素早くタイプしようとした時に顕著な差が出ます。カタカタ音より寧ろ平らな場所で使った時に強く叩き過ぎると「ピーン」というバネが撥ねたような鉄板を叩くような微かに鳴る音の方が気になりました。

導入時に戸惑ったのは、日本語キーボードとして認識されてしまったこと。別メーカーになりますが、ダイヤテックのサポート情報のページで解決しました。

センチュリーダイレクトのページで紹介されていなかった機能として、以下のものがあります。※ 2013-10-16 訂正: Fn+右 Shift キーに就いては紹介されていた為、除外しました。見落としていました。ごめんなさい。

  1. Fn+Z キーで Shift キーを押下する度にトグルする形式に変更できる。
  2. Fn+Space キーで W/A/S/D キーを方向キー状態に固定できる。

Fn+右 Shift キーによる Pn キーのトグルや Fn+右 Ctrl キーによるプログラミング モードへの移行は、Fn キーから押下した場合に機能します。修飾キーを先に押下することで、例えば右 Shift+→ (右 Shift+Fn+D) キーによる右方向への選択範囲の拡張等、Fn キーの併用を必要とするキーと右側の修飾キーとの組み合わせも機能します。

音量の上げ下げとミュート、電卓 (calc.exe) の立ち上げといったホット キーがあります。ACPI (Power, Sleep, Wake) キーはありません。

POKER II の左側のアップ写真 POKER II の中程のアップ写真 POKER II の右側のアップ写真

US 配列だとシングル クォーテーションが Enter キーの左隣にあり、且つ修飾キーの併用を必要としないので打ち易いです。Shift キーを付け足すとダブル クォーテーションになるのも直観的。抑も US 配列のキーボードを物色していた理由が此れなのですが、それにしては他のキーがフォローを要求し過ぎだろって突っ込みは野暮ってもん。Delete キーでの後ろの文字や単語の削除、Insert キーでの挿入・上書きモードの切り替え、右 Ctrl, 右 Shift キーと Insert, Delete キーの組み合わせでの切り貼り等々頻用していたので、覚悟していたこととは言えやっぱり疲れますが、導入して未だ三日ですから、使い続けていれば慣れると信じます。

ちゅか何故に NINJA や K65 を選ばずに POKER II に手を出したのかと申しますと、真上から見た時のフレーム レスに見紛えそうなデザインと、プログラマブル キーに魅了されてしまったからです。14 のキーストロークをほぼすべてのキーに、特別なソフトやドライバなしに登録できるって考えると破格の値段じゃねって思いまして。¥1,980 の楽々キーボード 3 なんてものもありますが。

Logicool のゲーミング マウス G300 と POKER II を並べた写真
プログラマブル キー周りに就いて (2014-11-13 01:16:22 情報の追加と整理)

Shift 等の修飾キーには、それ自体にキーストロークが登録されます。例えば T と Shift+T とに別のストロークを登録することは出来ません。Fn キーとの組み合わせ―― Fn レイヤ――には別のストロークを登録できますが、後述するディレイが登録されている F, G, H キーの Fn レイヤに関してはファームウェアが S1946V16 (POKER II Time delay layer programming..bin) でなければ登録できません。また必然的に、Fn キー自体にストロークを登録することは出来ません。

Fn レイヤにある機能をストロークに含めることは出来ますが、Fn キー自体を含めることは出来ません。

ストローク間に 15 ms, 0.1 s, 0.5 s のディレイを挟めます。同じ時間量のディレイであれば 1 ストロークとして重ねることが出来ます。例えば、15 ms + 0.1 s (= 0.115 s) だと 2 ストロークになりますが、15 ms × 3 なら 45 ms の 1 ストロークになります。

私が入手した時点での Poker II のファームウェア S1946V13 及び先の S1946V16 ではディレイを挟まなくても 30 ms くらいのディレイが生じていましたが、S2057V15 (Poker II NKRO in USB mode.bin) では改善されています。最近のものであれば出荷時点で S2132V20 になっているそうです。

1 ストロークだけ登録すると、登録したキーその物を押したかのように振る舞います。例えば W キーに Shift キー、E キーに "test" と登録して Pn+W+E キーを押せば、大文字で "TEST" と入力されます。

2 ストローク以上だと、押下し続けても押下が解除される為、例えば "a" (A キー) と "A" (Shift+A キー) とでは後者のキーリピートが偸閑に遅くなりますし、A キーに Ctrl+Shift を登録して Pn+A+B キーを押しても Ctrl+Shift+B (Pn+B) とはならず Ctrl+Shift, Pn+B と区切られます。

以上のことから分かるように、修飾キーも 1 ストロークとカウントされます。例えば Shift キーを押したまま "while" をどれだけ登録できるのか試してみると "WHILEWHILEWHI" と 13 文字を登録できます。

POKER II を斜め上から撮った写真
余談

実は、手にする前は Insert キーや方向キーが欲しいならテンキーを導入して NumLock Off で使えばいいじゃないかと考えていたのですが、いざ手にすると「此のコンパクトさを無駄にしたくないなぁ」って言うか「すべての入力を此奴で片付けたら格好良いだろうなぁ」って言うか「格好良いだろうなぁ」って勢いで今のところ頑張っている感じです。

後、PBT 樹脂のキーキャップの感触が押し心地をより良いものにしてくれていて素敵。